わたしの名はケイト。ひとりの戦士である。
旅の出来事を整理するため、また後を行くものに残すため、日記をしたためることとした。
旅をしながら書くため、書き損じや書き忘れ、またキャラ崩壊が生じることもあるだろうが、その点については容赦願いたい。
さて、それでは。旅を始めるとしよう。
ある夜、わたしは夢を見た。

何者かがわたしに語りかける夢だ。

その何者かが言うには、わたしはあの伝説の勇者ロトの子孫であり、世界を覆っている闇を払う運命にあるとのこと。そのためにラダトームという国を目指せ、と言うのだ。
たしかにわたしは多少の戦いの心得はある。しかし、わたしがあのロトの子孫とは。
すぐには信じられるものではない。ただ、あの声がただの夢とも思えない。
翌朝、わたしは旅立つことにした。ラダトームを目指して。

旅の途中。ラダトームに向かって移動していたところ、悲鳴が聞こえた。
駆けつけるとどこかの兵士であろう3人組が魔物に囲まれているではないか。

共に魔物を倒した後に話を聞くと、なんと彼らはラダトームの兵士とのこと。
彼らに道案内をしてもらい、無事ラダトームに到着した。

ラダトーム……なんと美しい街だろう。
そしてなんと目の前にあるのはかの悪の化身、竜王の居城だという。

目と鼻の先から世界が支配されていく様はなんと恐ろしいことだろう。一刻も早く竜王討伐に向かわねば。
早速王様に謁見し、竜王討伐の使命を承った。

しかしわたしがロトの子孫であることであることの証明がないため、まずはロトの洞窟とやらに向かうとよいとのこと。当然だろう。わたし自身でさえ信じ難いことなのだ。
しかし、わたしに少しでも可能性があるならば、それを捨て置くわけにはいかない。仮に竜王を倒せなくとも、何かの形で世界の役に立ちたい。その思いで、わたしはここまでやってきたのだ。
王様からは差し当たっての餞別として120ゴールドといくつかのアイテムをいただいた。

少額ではあるが、いただけるだけありがたいと思わねば。
いくら一国とはいえ、これだけ竜王の居城に近い場所に位置しているのだ。わたしごときに多額の餞別を渡すこともないのは当然だ。
ちなみに王様はフルボイスだった。この世界も進化したものだ。

城で話を聞く中で、どうやらこの国の姫が行方不明になっているという話があった。無事でいてくれればよいのだが……。
また、勇者一行を見かけたという者もいるようだ。勇者、魔法使い、僧侶、武闘家の4人組だそうだ。
もしや、彼らが本物の勇者なのだろうか?
わたしにも、仲間が見つかる日が来るのだろうか。
さらにこの地方では魔物だけではなく、北のほうではナンダタという盗賊が悪さをしているらしい。
世界が闇に覆われようとしているこんなときでも、人の業というものは恐ろしいものだ。

城の浴室でステテコパンツを見つけた。なんと皮の服より防御力が高いようだ。とりあえず履いておいた。

これは……ステテコパンツを履いているわたしのことを言っているのだろうか。
さて、いよいよ街の外に出て冒険だ。

最初に現れた魔物はゴースト。
スライムを期待していたが、まあいいだろう。楽勝だった。
昔のわたしは最初にゴーストなど現れようものなら、必死に戦い、勝った後すぐ宿屋に駆け込んだものだが。どうやらこのあたりの魔物はそれほど強くないらしい。
そのまま何戦か戦い、少し戦いの勘をつかんでおく。
しかしこのあたりは景色がなんと美しいことだろう。

海を眺めたり。

あの中央の島にもいつか行けるのだろうか。
実はわたしにはなぜかこの世界の記憶がおぼろげにある。
あの頃は魔物は一匹ずつしか現れず、こんな湖の中央の島などなかったはずなのだ。
知っているはずなのに現実とは違う。いや、わたしは初めてここに来るのだから知っている方がおかしいのではあるのだが。
さて、気を取り直して。
レベルが5ほどになったところで、そろそろロトの洞窟に向かう。

道中で旅人の服を拾ったが、まだステテコパンツのほうが強い。わたしはいつまでパンツ一丁で戦うのだろうか。
ちなみに途中でひみつの場所というものも見つけた。一見してわからないが、こういった入れる場所もあるとのことだ。
怪しげな場所にはなるべく立ち寄ってみることにしよう。
洞窟を進むと、4人組のパーティに出くわした。

どうやら彼らが噂に聞いた4人組の勇者パーティのようだ。
とはいえまだ新人冒険者のようだ。この奥には勇者になるための何かが眠っているとのことで、それを手に入れるためにここに来たとのこと。

彼らはいち早くそれを手に入れたいようで、わたしの気を逸らして我先にと進んでいった。無事であるといいが。
(さっそく道中ではぐれてしまったようで、結果わたしより進行は遅くなったようだ)
そしてついに最新部。勇者の墓を見つけることができた。

勇者の墓には「3つの道具を集めることで竜王の島に渡ることができる」ということが書かれていた。
ここで先ほどのパーティとも合流。ともに最後の言葉を読み上げる。
「勇気こそが 勇者のちから なのだ。」
勇者の武具などがあるわけではなく、彼らは残念がっていた。
しかしなるほど、ここまでたどり着くこともまず勇気を要することであり、それを成し遂げた者には勇者になる資格がある、ということだろう。

彼らも悪い者たちではないのだろう。
聞けば彼らの村は魔物に滅ぼされてしまったとのことで、仇を討つために勇者を目指したとのことだった。
彼らのような者たちをなくすためにも、改めて竜王討伐を胸に誓う出来事となった。
その後、改めて墓を調べてみると、どうやらひかりのたまという竜王討伐に欠かせない道具がラダトームに保管されているということが書かれていた。
一度ラダトームに戻り、王様に確認する必要がありそうだ。
今回の日記はここまでにしておく。
次回はラダトームに戻ってから書き始めるとしよう。
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